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贄となって食べられるはずが、花嫁として魔物の王に優しく愛されて――!?
幼い頃から、生贄として魔物の王に身を捧げて死ぬことこそが“幸福”だと教えられてきた王国の第二王女・リーディア。
国王や王妃たちから見向きもされず、離れに一人ぼっちで閉じ込められながらも願うのは、せめて課せられた役目をまっとうすること。
ついに迎えた運命の日。
魔物の王・ルイの来訪に人々が怯えるなか、彼から告げられたのは……!?
「やっと見つけた、俺の――花嫁さん」
生贄としてルイにおいしく食べてもらうため、張り切って自らを差し出すリーディア。
だがルイは彼女を花嫁として扱い、一向に食べようとしない。
さらには、人としての生き方を知らないリーディアに料理を教えたり、外の世界に連れ出したりしてくれる。
初めての温もりに戸惑いつつも、ルイに手を引かれながら優しい日々を重ねていくリーディア。
沢山の温かな感情を得ていくなか、やがて彼女は本当の“幸福”を知る――。
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