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日本の原子物理学の父、仁科芳雄の足跡を軸に、国内に「科学研究のインフラストラクチャー」が初めて築かれた時代を破格のスケールで描き出す<科学史的伝記>の上巻。ボーア、ディラックらも含め、国内外の現代物理学の立役者たちの動的なネットワークを示し、日本の物理学の歩みをグローバルに位置づける。20世紀の日本の科学史を語るうえで避けて通れない書となるだろう。
上巻は物理学者・仁科の誕生と成長を追いつつ、大学や理化学研究所をはじめとする研究機関の起動と理工学研究の開拓の情景、量子力学およびアインシュタインの相対性理論の登場と、その本邦への導入などを見る。
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