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古今東西、古くは火薬や測量術から、コンピューター、GPS、ドローン、あるいは宇宙開発まで、科学・技術と軍事開発はつねに不可分のものとして発展してきた。最近では日本学術会議が大学が軍事研究に関わることへの反対声明を出すなど、軍民両用の研究へは反対も根強い。さらに近年、AIや兵士の心身の強化改造、人体実験などの軍事利用の是非が喫緊の問題として浮上している。軍民両用ははたしてどこまで許されるべきなのか。これまでの科学・技術と軍事の結びつきの歴史をたどり、現在生じている最先端の課題を、生命倫理の第一人者と考える。
《目次》
第一部 戦争と科学・技術の関わり
第1章 科学・技術と戦争の結びつきの歴史
第2章 軍民両用──科学・技術の戦争と平和
第二部 軍事科学研究の進展にどう向き合うか──最先端の事例から考える
第3章 人工知能兵器はどこまで許されるか
第4章 兵士の心身の強化改造の是非
第5章 軍による人体実験の現在と課題
あとがき──私が軍事の問題を取り上げたわけ
参照した文献・ウェブサイト
《著者紹介》
1960年横浜生まれ。東京大学文学部卒。同大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)。専門は生命倫理、科学技術文明論。三菱化学生命科学研究所主任研究員、熊本大学客員教授、東京財団研究員などを経て、生命倫理政策研究会共同代表。著書に『先端医療のルール』(講談社現代新書)、『生命の研究はどこまで自由か』『精神を切る手術』『もしも宇宙に行くのなら』(以上、岩波書店)、『生命科学の欲望と倫理』(青土社)、『これからの死に方』『先端医療と向き合う』(以上、平凡社新書)などがある。
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