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大坂城を警戒するために生まれ、泰平の世に適応して姿を変えた井伊家の居城・彦根城。国宝の現存天守と、琵琶湖畔の低湿地を開拓してできた町割りや武家・足軽の屋敷が今も受け継がれる城下町・彦根を探訪する。現地写真のほか古地図や絵図、地形図を駆使して、歴史の地層を掘り起こし、町に秘められた物語と痕跡をたどる。城郭を中心に発展してきた町の歴史・文化を探訪するシリーズ第7弾。姫野カオルコ氏の巻頭インタビュー収載。
〔本書の特色〕
◇戦国の終わりとともに生まれ変わった城
徳川家の重臣・井伊家の居城として、大坂城包囲のために生まれた彦根城。
元和の大改造によって、戦う城から平和の象徴へと華麗な転身を遂げた国宝の城を探訪する。
◇彦根城を深く知る手がかりは城下町
本来、城づくりは、城下町まで含めて計画されるもの。
城下町には、江戸時代を通して君臨した井伊家による町割りや、武家・足軽の屋敷が今も受け継がれている。
◇「近江彦根の文化」も楽しむ
北国と東国から畿内へ入る玄関口だからこそ生まれた、独自の文化が根づく彦根。
城めぐりをしたあとには、江戸時代から続く文化を味わう。
◇滋賀県出身の直木賞作家・姫野カオルコ氏のインタビュー
城と城下町に秘められた本当の魅力を知るには、地元の達人に教わるのがよい。
滋賀県の風物を作品の題材にも取り入れる作家・姫野カオルコ氏に、彦根城と城下町の見どころを聞いた。
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