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おれの噺を聞け!
大事なひとを救う――
貧乏長屋で育った幼馴染の二人が、
診療代を稼ぐため寄席をひらく!
感涙必至の青春時代小説
両国橋の袂で駆け出しの噺家小太郎は〓然とした。胸に響く声と話芸で聴衆を沸かせていたのは、幼馴染の代助だったのだ。三年ぶりの再会に、代助は妹のお淳が重い病で二十両必要だと漏らす。破天荒で人を屁とも思わぬ十六歳だが、妹にだけは滅法優しい。二人は診療代を稼ごうとするも四苦八苦、小太郎は師匠で江戸随一の噺家仙遊亭さん馬を担ぎ出そうとするが……。
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