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前作『だらしのないぬくもり』(2019・市井社)から引き継ぐ自分の弱さを表現で打ち出していく作風は健在だが、より強かさも得たような気がする。
自分の中でも価値観が変わったり育ったりしているようだ。
一般的にかっこいいとか、責任感をもって仕事をまっとうすること、他人を優先して自分を後回しにすること、などが美徳とか、価値があることと思われたりする。でもその結果自分を見失ったり、精神を病んだりする人も出てくる。
大切なことは、自分をまっすぐいいところも悪いところも認めて、はっきりさせることではないか。全てはそこからだ。
その上で、それをどう向き合うか、付き合うかということなのではないだろうか。
大島氏は、人に隠したいような本音とか弱さとかずるさを表出する。その表出に、読んだ人は、「あ、これ自分だ」と思うこともあるだろう。誰か言ってくれると、「実は自分も…」って言いやすくなる。
読んでいるとどこかほっとしたり、がんばれ! と応援したくなったり、逆にこっちが励まされる作品集だ。
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