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今、頼みたいイラストレーター、デザイナーの最新仕事BOOK
●改めて、プロとは
プロ、プロフェッショナル(Professional)とは何だろう。分かりきったことだけれど、改めてネットで検索してみた。
賃金を支払われる職業のこと/トレーニングを要する専門的な仕事/能力が高く、技能に優れ、確かさがある/誰もできないレベルで突き抜けた人たち/相手の期待を超える成果を出そうとする意識/卓越したスキルを武器に成果を持って貢献すること・・・いずれも正解だと思う。
上記を踏まえ、私自身が常日頃思っているのは以下の2点。
・安定感
・切れ味
プロ野球の大谷選手を例に出すまでもなく、パフォーマンスでそれが分かるスポーツ選手やミュージシャンはもとより、これはビジネスマンも料理人もクリエイターも同じ。突出した人ほど仕事、成果物に安定感、切れ味がある。安定感を生むには座学、トレーニングはもちろん、現場での経験、場数が必要。また切れ味を出すにはマーケティング能力、企画力だけではなく、そもそもの個性、発想力など才能が不可欠だと思う。
本書の掲載作品を「安定感と切れ味」を意識しながらご覧いただければ、もう一つ深くクリエイターの作品に触れることができると思います。
●本書は創刊10年目。
イラストレーター、グラフィックデザイナーを1冊に収めることで、何か化学反応は起きないだろうか? 本書をクリエイターの最新図録とすることで、アーカイブとして、ポートフォリオとして日本のクリエイティブで活用してもらいたい。そんな創刊時の思いは変わらず、多くのクリエイターの皆様にご利用いただいています。したがって、本書を作っているのは編集部ではなく、クリエイターの皆様。クリエイターが本書を評価し寄稿いただくことで、本書は想いを本にできています。編集部の仕事はオープンなステージ作りだけです。
もう1点、若手のクリエイターの皆様が多いのも本書の大きな特徴。20代若手のページ、U30では、プロ意識は十分でも、先の「安定感と切れ味」にやや物足りなさを感じるクリエイターもいるかもしれません。それはデメリットではなく若さの特権。本書でクリエイター探しをされている読者は、そういったクリエイターの可能性にも着目し、育てていただければと思います。
本書は2023年現在における「日本クリエイティブ」のパッケージです。
・最先端のクリエイティブを閲覧する資料として
・イラストレーター、デザイナーをお探しの企業の皆様のガイドブックとして
・学生などクリエイターを目指す方々の指標として
読者の皆様には、さまざまな視点で本書をご活用いただければ幸いです。
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