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愛でたり、憎んだり、宿ったり、働かせたり……
呪い人形、雛人形、生人形、マネキン、リカちゃん、村上隆のフィギュアまで、厳選90点を掲載!
「日本人」と「人形(ヒトガタ)」の深くて長い複雑な関わりの1000年の歴史を検証
「ヒト」をかたどった造形物の歴史は古く、平安時代には呪詛人形にはじまり、現在には多くの人を魅了するフィギュアなど、私たちの生活のなかにさまざまな形で存在してきました。そのフレキシブルで多様な特性ゆえ、美術分野において「人形」はこれまでひとつのカテゴリとして明確に定義されておらず、その存在は非常にあいまいなものとしてきちんと評価なされてこなかったという現状があります。
本書は、呪詛人形、雛人形、生人形、マネキン、現代美術などさまざまなジャンルの人形約90点を紹介。美術分野にとどまらず伝統や彫刻、玩具など、境界を軽やかに飛び越えてきた日本の「人形(ヒトガタ)」の様相と魅力を、各分野の専門家たちの視点から探る画期的な書籍です。
【目次】
第1章 それはヒトか、ヒトガタか
第2章 社会に組み込まれる人形、社会をつくる人形
第3章 「彫刻」の登場、「彫刻家」の誕生
第4章 美術作品としての人形 ― 人形芸術運動
第5章 戦争と人形
第6章 夢と、憧れと、大人の本気と
第7章 まるでそこに「いる」人形 ― 生人形(いきにんぎょう)
第8章 商業×人形×彫刻=マネキン
第9章 ピュグマリオンの愛と欲望を映し出せ!
第10章 ヒトガタはヒトガタ
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