樺太一九四五年夏

ちくま学芸文庫

樺太一九四五年夏

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出版社
筑摩書房
著者名
金子俊男
価格
2,090円(本体1,900円+税)
発行年月
2023年7月
判型
文庫
ISBN
9784480511928

突然のソ連参戦により地獄と化した旧日本領・南樺太。本書はその戦闘の壮絶さ伝える貴重な記録だ。長らく入手困難だった名著を文庫化。



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第二次大戦における沖縄戦が「国内唯一の地上戦」と語られることがある。しかし実際にはもう一つの熾烈な地上戦があった。旧日本領南樺太へのソ連侵攻である。1945年8月9日朝、ソ連軍は突如日ソ中立条約を破棄し、日本軍の軍事施設、警察施設を攻撃する。侵攻を想像しなかった日本側には、戦車の鋼板を打ち破れる火砲は数門あるのみ。残された手段は破甲爆雷を背負って飛び込むしかなかった。満足な武器もない兵士たちはわが家の見える丘の上で死んでいき、守る者のいない市民は地獄の苦しみに突き落とされた。わずか2週間で4千人以上の戦死者を出した悲劇の記録。      解説 清水 潔

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もうひとつの地上戦

わずか2週間で4千人以上の命が奪われた

第二次大戦末期の熾烈な戦闘の記録



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