お地蔵さんと日本人

お地蔵さんと日本人

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出版社
法蔵館
著者名
清水邦彦
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2023年7月
判型
四六判
ISBN
9784831862730

路傍やお寺など、あちらこちらに祀られているお地蔵さん。日本人にもっとも親しみやすい菩薩だが、なぜ、そこに安置されているのか?いったい何ものなのか?インドから日本、古代から現代までの歴史、文学、民俗などの豊かな事例からわかりやすく考察して、お地蔵さんの奥深い世界を紐解き、日本人の信仰を明らかにする。

目次
序章
第一章中国の地蔵信仰
 第一節 地蔵菩薩の誕生
 第二節 中国への移入と発展
 第三節 『地蔵菩薩応験記』
 (一)天や西方浄土への引導/(二)冥途・地獄からの救済/(三)道教との関係/(四)現世利益/(五)生きている人間の姿で現れる/(六)その他
 まとめ
第二章 日本への伝播と普及
 第一節 日本への伝播
 第二節 地蔵信仰の普及
 (一)西方浄土への引導/(二)冥途・地獄からの救済/(三)現世利益/(四)生きた人間(小僧)の姿で現れる/(五)神道との関係
 まとめ
第三章 中世の地蔵信仰―中世仏教との関連を中心に
 第一節 浄土宗(浄土真宗・時宗を含む)
 (一)浄土宗と地蔵との関わり/(二)法然の思想と地蔵/(三)親鸞の思想と地蔵/(四)その後の浄土宗と諸派の十王思想/(五)時宗/(六)小結
 第二節 禅宗
 (一)曹洞宗/(二)臨済宗
 第三節 顕密仏教
 (一)南都仏教/(二)天台宗/(三)真言宗/(四)小結
 第四節 説話・来迎図・板碑 付 六地蔵参
 (一)説話/(二)来迎図・板碑等、説話以外の史料/(三)六地蔵参/(四)小結
 第五節 現世利益
 第六節 地蔵の姿
 まとめ
第四章 江戸時代の地蔵信仰
 第一節 説話集の地蔵
 第二節 路傍の地蔵像
 (一)東京23区域/(二)京都/(三)石川県金沢市/(四)「道祖神との習合説」の誕生
 第三節 現世利益
 (一)江戸時代の傾向/(二)不公平な地蔵
 第四節 悪さをする地蔵
 第五節 救済の間接化
 まとめ
第五章 明治時代から現代の地蔵信仰
 はじめに
 第一節 非業の死者の救済―東京都域の事例を中心に
 第二節 水子地蔵の発生
 第三節 巣鴨のとげぬき地蔵
 第四節 京都の地蔵盆
 第五節 生きている人間の姿で現れる
 まとめと補足
参考文献
あとがき

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