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近世に生まれた「寺檀」の関係を近代以降にまで存続せしめたものは何だったのか。家を基本構造とする幕藩制下の仏教思想を明らかにすることから近世社会の本質をも究明する。近世仏教史が研究課題とすべき原点を指し示す名著。
[目次]
はじめに―概観をかねて
序 章 加賀の任誓
第一章 寺檀関係の形成
第二章 寺請体制
第三章 寺請体制の思想原理
第四章 民衆仏教と教団仏教
研究史と文献
付録一 旦那取決め覚書
付録二 農民鑑
付録三 家久弁
解説 松金直美
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