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―若者たちは今、未来の見える「対話」を求め続けている―
私の中にある大きな劣等感は、それを克服したとき何処にゆくのだろうか。二面性のある私とそれを使い分ける私、いまの私はどれだろうか。自分を語る自分の言葉に自分で抵抗して、その言葉はますます荒れ狂ってゆく。なぜだろう。どうすれば良いのか。ひとりの青年から渡された手紙に書かれていた人間不信と劣等感の表白。そこにあるのは感情に任せた言葉ではなく、その言葉の奥にある自らの内面へと目を向ける眼差しだったーー臨床教育学者として多くの若者と向き合ってきた著者が、青年が綴った手紙を通じて若者が抱える「劣等感」を解き明かしていく、31日にわたる精神の対話。
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