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近年、大学においては、従来の「国文学」一辺倒から、言語学、あるいはコミュニケーション言語としての「日本語」の教育・研究が広がっている。国文学と日本語学の大きな違いは、音声言語としての日本語研究・教育が重要視されることにある。 <br>また、一般社会に目を向ければ、従来からの「読書愛好」から発展して、「朗読」あるいは「読み聞かせ」の人気・関心が高まっている。殊に平成以降、文学を「活字」で楽しむだけでなく、「音声」で自己表現、あるいは鑑賞する潮流が勢いを増し、全国各地に朗読会や朗読グループが誕生し、地域の文化活動として、あるいは個人の生涯学習として、朗読発表活動が活発に行われている。<br>
本書は、群馬県前橋市を拠点に、約30年にわたって朗読指導を行ってきた遠藤敦司氏が、前著『朗読講座―現代読み聞かせ入門』(東京書店)を大幅に加筆改編し、朗読に関心のある人、これから朗読に取り組もうとする人々に、朗読の面白さ、朗読練習の要点をわかりやすく解説するものである。併せて、約30年の前橋朗読研究会の実践活動を通して広がったアジア・ヨーロッパの人々との交流談とともに、朗読実践が“生きる原動力”となっていることや、“吃音障害”を克服するきっかけになった事例などを紹介し、「朗読」の“意外な力”を語る。
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