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本手引きでは、がん患者の治療抵抗性の苦痛に対する、
鎮静を含めた総合的な対応や考え方を提示している。
今版では、①重要事項を要点としてまとめ、鎮静の実施を検討するうえでのフローチャートを作成、②難治性の痛み・せん妄・呼吸困難の治療アルゴリズムと、治療抵抗性と判断する目安を提示、③複数の法律家で検討した「法的検討」の章を本文に掲載、④鎮静の実証研究をレビューした図表の作成、などの改訂を行った。
前版の2018年版で改訂された方針を踏襲し、さらに臨床現場で使いやすくなった一冊。
【目次】
I章 はじめに
1 目的
2 適応の注意
II章 手引きの要点とフローチャート
1 手引きの要点
2 治療抵抗性の耐えがたい苦痛が疑われた場合の対応についての基本的な考え方のフローチャート
III章 定義
1 用語の概念と定義
IV章 実践(1)治療抵抗性の苦痛に対する持続的な鎮静薬の投与を行う前に考えるべきこと
1 はじめに
2 苦痛に対する緩和ケア
1 トータルペインの概念
2 痛みに対する緩和ケア
3 難治性せん妄に対する緩和ケア
4 呼吸困難に対する緩和ケア
3 苦痛に対する閾値をあげ人生に意味を見出すための基盤となるケア
1 精神的ケア
2 スピリチュアルペインに対するケア
4 間欠的鎮静
V章 実践(2)治療抵抗性の苦痛に対する持続的な鎮静薬の投与
1 要件
2 相応性の判断
3 意図の確認
4 患者の意思確認の過程
5 チーム医療
6 実際の投与方法と評価・ケア
VI章 倫理的検討
1.鎮静の益と害
2.鎮静の倫理的妥当性
3.まとめ
VII章 法的検討
1 総論
1.法的な観点についての検討の経緯
2.法的な観点から検討する意味と刑事(法)的な観点を中心とすること
ほか
2 各論
1 耐えがたい苦痛について、肉体的苦痛のほか、不安・抑うつ、心理・実存的苦痛などの精神的苦痛を含むのか
2 予想される生命予後の長さは鎮静の許容要件に影響するのか
ほか
VIII章 背景知識
CQ 1 鎮静はどのように定義されているか
CQ 2 鎮静はどのくらいの頻度で行われているか
CQ 3 鎮静は治療場所によって頻度が異なるか
CQ 4 鎮静の対象となる苦痛は何か
CQ 5 鎮静にはどのような薬剤がどのくらいの投与量で用いられるか
ほか
IX章 開発過程
1 開発過程
2 開発者と利益相反
3 今後の検討点
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