特集:福島泰樹歌集『百四十字、老いらくの歌』
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見たかジョー! あの燃えさかる河岸を、丹下段平「朝焼の歌」
時代に叛き生を貫き、思う存分夜空を眺め死んでゆきにき
敗戦の八月、無惨に殺された死者ら群がり奴らを裁け
アラブに結んだ夢は砕けず暁の星を仰げば無数の顔よ
ライトバルーンに泛ぶ校舎よ 人々の記憶よ夢よ、さらばと言わず
(第三十四歌集『百四十字、老いらくの歌』抄より)
歌人・福島泰樹主宰の「月光の会」が発行する短歌雑誌。今号の特集は、月光の会主宰・福島泰樹の第34歌集『百四十字、老いらくの歌』。2023年度日本歌人クラブ大賞は、本歌集を中心とする永年の功績に贈られました。
福島泰樹による歌集抄録のほか、インタビューでは、旧知であり歌集の装丁を担当した装丁家・間村俊一。福島との出会いから40年以上が経った今、これまでのエピソードや「文体そのものがノスタルジック」であるというその作品の魅力を、様々な角度から改めて探る。また、新連載として大和志保による短歌時評もスタート。
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