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【翻訳後記 より】(抜粋)
本書は、黄徳寛・陳秉新『漢語文字学史』(安徽教育出版社)の日本語訳である。著者によれば、漢語文字学とりわけ古文字学の理論と研究は主に文字の形・音・義、すなわち漢字の字形、字音、字義の究明にあるという。本書はこのうち主として字形すなわち漢字の「形体」に関わる歴代の研究及び字書の編纂について通論するとともに、近代における漢語文字学の形成と中国の文字政策を分析、紹介する。文字通り、漢語文字学の通史である。内容構成は全四編に分かれ、第一編は『説文解字』の成立及びそれに至る字書の編纂や各代の学術状況を詳細に分析し、第二編では『説文』以後『康煕字典』に至る字書の編纂及び『説文』の校訂、さらには唐宋以後の右文説、「六書」研究、金石学の興隆などを論述する。次いで第三編では清代の「説文」学や「字原」研究、そして金石学の復興と古文字学の成立を論じ、第四編では近代以後の新しい言語文字学理論と甲骨文、金文、戦国文字、秦系文字などの研究成果を紹介し、併せて清末以来の文字改革運動の歴史を詳しく分析する。各代の字書や著作に対する評価は『四庫全書総目』をはじめとする清人、近人の論評を基本としつつ、独自の見解を加えている。まさに漢語文字学の通史であり、また文字学を中心とした中国学術史の総括でもある。
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