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遠藤周作研究の第一人者による作家・作品探究シリーズ、第2回配本
「沈黙」という題によって知られる小説に、当初、著者遠藤周作は「日向の匂い」というタイトルをつけていた──。まず『沈黙』執筆に至る経緯、すなわち遠藤の母子関係や彼の病をたどった上で、本来の書名によって遠藤が伝えようとしたことや『沈黙』の各登場人物の魂のドラマを読み解き、『沈黙』という作品に込められた真実を解き明かす。遠藤周作の年譜付き。遠藤周作生誕100年を記念して改訂復刊。
【目次】
「遠藤周作探究シリーズ」刊行によせて
序章 『沈黙』の真実を求めて──『日向の匂い』から
第一部 人生と信仰―『沈黙』の背後
第一章 母遠藤郁と周作──母子体験の真実
第二章 遠藤周作と井上洋治──日本におけるキリストの道
第二部 『沈黙』を熟させたもの
第三章 病床体験と踏絵体験──『満潮の時刻』を中心に
第四章 棄教神父をめぐって──『火山』までと『沈黙』以降
第三部 『沈黙』を読む──『日向の匂い』の題のもとに
第五章 踏絵後のロドリゴ──第Ⅸ章をめぐって
第六章 「踏むがいい」──キリストのユダへの言葉から
第七章 沈黙の声──自然描写の象徴性
第八章 日本人の心性とキリスト教──母性的キリストの顔
終章 母なるものの匂い
あとがき
遠藤周作 年譜
改訂復刊あとがき
【シリーズ刊行案内】
《好評発売中》『 Ⅱ 遠藤周作『深い河』を読む──マザー・テレサ、宮沢賢治と響きあう世界』
《第3回配本》『 Ⅲ 遠藤周作の文学とキリスト教』(仮題)2024年2月予定
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