感性豊かな文章と美しいジオラマで描くエコロジー絵本・第二弾!
自然の中に「思いもよらないすてきなひらめき」を探しに行こう!
◆2024えほん50選定!
生きていくうえで、トラブルや困難はつきものです。おなかがすいた。食べものが見つからない。見つけたけど、食べ方がわからない。そんなとき、自然界の生きものたちは、どうやって問題を乗りこえているのでしょう? コンビニか通販で買う? スマホで食べ方を調べる? まさか!
ハナバチは足し算や引き算ができます。カワウソは器用に道具をつくります。ミミックオクトパスはものまね名人です。ゾウは門の鍵を開けることができます。リスは人間を観察して、車の行き交う危険な道路の渡り方をおぼえます。ザトウクジラは力をあわせて、気泡の網で魚をつかまえます。どれも、ちょっとした発見からうまれたテクニックです。
タイトルの「ワイルド・アイデア」は、「突拍子もない思いつき」といった意味です。創造的なことというのは、意外にそういう、ある意味とんでもないアイデアから始まるものです。この絵本には、動物たちのそういうすばらしいひらめきと、仲間どうし互いに助けあう姿が次から次へと登場します。動物たちはいつだって、お金なんかかけずに、じぶんたちの創意工夫で、矢継ぎ早に起きる厄介ごとに見事に対処しているんですね。
ぜひお子さんとご一緒に、生きものたちの思いもよらないひらめき【ワイルド・アイデア】を、美しいジオラマ作品とともにご堪能ください。そして読みおわったら、作者たちがすすめるように、いまお悩みの問題を頭のすみにおいたまま、散歩に出かけてみてください。道ばたの雑草のあいだに、公園の木々の梢に、小川のせせらぎのなかに、なにかヒントが見つかるかもしれません。
なお、本書は好評刊『きみは星のかけら』のシリーズ続編です(全四作、あと二作も小社より刊行予定)。自然と生命を詩的に美しく謳いあげる作者二人のチームワークに、さらに磨きがかかっています。(編集部)
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