取り寄せ不可
わたし、山田良菜は『無色透明』で地味な女子高生。
憧れの創作に挑んでも全く目立たず、自分は脇役だなんて諦めにも慣れてしまった。
そんな高3の春、突然目の前に現れたのはわたしと同じ声の超人気声優・香家佐紫苑!
彼女が言った、“世界中で良菜にしか頼めないこと”は……。
「わたしと──入れ替わってくれない?」
素人の私が、紫苑の替え玉声優に!? 絶対に無茶……!
でも、やってみたいと思ってしまった。『わたしの声』が必要とされて、胸が高鳴った。
紫苑に変装して飛び込んだ、痺れるようなアニメ作りの世界。
意外にもそこには、透明なわたしにしかできない芝居があって──!
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