憂き夜に花を

中公文庫

憂き夜に花を

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出版社
中央公論新社
著者名
吉川永青
価格
902円(本体820円+税)
発行年月
2023年6月
判型
文庫
ISBN
9784122073845

「飢饉に沈む人々に元気を与えたい」。

男たちの熱い想いがあの花火大会を生んだ。



時は享保。江戸の町は飢饉に沈み、失業者、果ては餓死者までが出る始末。為政者ですら救えないこの町を、文字通り明るく照らそうとする男がいた。花火師・六代目鍵屋弥兵衛。困った人を放っておけないこの男は、江戸中の人を放っておけなかった――!

弥兵衛は自らの小さな工場に仲間を集め、ある計画を練り始める。大川(のちの隅田川)で、将軍の号令のもとに行われる「水神祭」。その場に江戸中の人を集め、一世一代の大仕掛けを披露することであった。

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