踊れ始祖鳥

踊れ始祖鳥

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出版社
ナナロク社
著者名
くろだたけし
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2023年6月
判型
四六判
ISBN
9784867320204

ナナロク社主催「第2回 あたらしい歌集選考会」で、木下龍也 選となった著者による第一歌集。





【本書より5首】

踊ってるところを石にされちゃって始祖鳥なんて呼ばれています

なだらかな坂をだらだらのぼるうち忘れるはずと思われている

生きている者が死ぬのを待っている土はそういう役割だから

ちょうどいいカバンが欲しくなるたびに間違いがちな僕の大きさ

奪いあうボールに触れることもなく離れて立っていても少年





【帯文:木下龍也】

くろださんは穴の入口で世界を見つめている。

穴の底から僕は言う。

くろださん、そこからどんな風景が見えますか、

これからどんな風景を見ますか、

できればその目を、僕にください。



【装丁:名久井直子】

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