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ナナロク社主催「第2回 あたらしい歌集選考会」で、木下龍也 選となった著者による第一歌集。
【本書より5首】
踊ってるところを石にされちゃって始祖鳥なんて呼ばれています
なだらかな坂をだらだらのぼるうち忘れるはずと思われている
生きている者が死ぬのを待っている土はそういう役割だから
ちょうどいいカバンが欲しくなるたびに間違いがちな僕の大きさ
奪いあうボールに触れることもなく離れて立っていても少年
【帯文:木下龍也】
くろださんは穴の入口で世界を見つめている。
穴の底から僕は言う。
くろださん、そこからどんな風景が見えますか、
これからどんな風景を見ますか、
できればその目を、僕にください。
【装丁:名久井直子】
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