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エンジニアにとって《品質》は切っても切れないものです。例えば、品質の良いものを作ることはもちろんですが、出来栄えの確認、不良が見つかったときの対処、工程や装置の工夫、品質改善など、すべてエンジニアの仕事です。もちろん、品質だけがエンジニアに求められることではありませんが、特に品質は関わりが強いと言えるでしょう。しかし、「品質とは?」と聞かれて、ひと言で答えることはできません。なぜなら、《品質の世界》にはとても多くの要素(概念、領域、手法、用語など)があり、それらが複雑に絡み合っているからです。
本書は、品質の世界をイメージする手助けになることを目的としています。《イメージの手助け》なので、言葉の定義や具体的な手法には触れず、広く浅く(でも本質は逃さず)分かりやすく書いています。
――本文「はじめに」より
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