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怪しい「人気No.1」にダマされない、飛びつかない
~賢い消費者、データに強いビジネスパーソンであるために~
いきなりですが、問題です。以下の設問の理由を考えてみてください。
Q1. 聞いたこともない業者が「お客様満足度No.1」などと広告を出している、そのカラクリとは?
a. 自分が知らないだけで実際に人気の業者である
b. その業者が勝手に「No.1」を自称しているだけ
c. アフィリエイターが勝手に広告を制作している
Q2. 小学生男子の「将来なりたいもの」1位がサッカー選手から会社員に。考えられる理由は?
a. プロへの道が狭き門であることが知れ渡ったから
b. 新入社員の初任給が上昇傾向だから
c. 調査時期にサッカー日本代表が不振だったから
Q3.茨城県の最下位が続いたことで話題の「都道府県魅力度ランキング」の魅力とは何の魅力?
a. 当該県居住者が評価する生活満足度
b. 「この県に住んでみたい」という居住意向
c. 豊かさを指標化して得点を合計したもの
Q4. A誌とB誌が調査したビジネスホテル満足度で、アパホテルはA誌で1位、B誌で最下位。なぜ?
a. A誌の調査が適切で、B誌の調査は不適当だから
b. B誌の調査が適切で、A誌の調査は不適当だから
c. どのホテルも似たりよったりで誤差の範囲だから
Q5. 意識調査の世界比較で、日本は総じて悲観的、後ろ向きな回答が多く見られるのはなぜ?
a. 何事もネガティブにとらえる国民性だから
b. 日本人は批判精神豊かで見方が厳しいから
c. 数字の通り、悲観的な要素しかないから
Q6. 新聞各社の内閣支持率はなぜ差があるのか?
a. 各紙で調査対象の性・年代に大きな差があるから
b. 各紙の主義主張を好む愛読者が回答するから
c. 誘導的な質問を仕組んで操作しているから
Q7. 合計特殊出生率が1.5~1.6のA県と、1.1~1.2のB県。出生数減少率が大きいのは?
a. A県
b. B県
c. 一概に言えない
いかがですか? こちらQ1~Q6は選択肢a.b.c.の中に正解はありません。Q7は「c.」です。本書ではこうした実例を基に、ランキング、データの読み解き方を解説しています。2016年1月発売の前作『だから数字にダマされる』は、高校の教科書「新編 論理国語」(大修館書店 令和5年度)にその一節が採用されました。マーケティングや経営企画など、データを基に意思決定する人、リサーチを手掛ける人には特に役立つ1冊に仕上がっています。
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