取り寄せ不可
「心理的援助とは,他者の生きる上での痛みや苦しみがあることによって,必要とされている……」(本書より)。 こころがかかわる課題は,社会の変容を反映してますます多様化,複雑な問題を引き起こしている。心理援助職の仕事の重要性が高まりつつある現在,セラピストにはバランス感覚を持った対処能力が要請されているといえよう。 本書においては,臨床家としての著者の「プロフェッショナル論」が全編に亘って展開される。村瀬の方法は,臨床現場の事実から帰納法的に導き出され形成されたものであり,このうえもなく現実的,実践的に洗練されたものである。それが「統合的心理療法」であり,クライエントと援助者を繋ぐ,クライエントの内的現実と外的現実を繋ぐ,またさまざまな理論と技法をクライエントの状態に応じて活かす意味での統合,といった多面的な内容を含んでいる。 収載された著者最新の論考を読むことで,心理療法面接の理論と技術,原則と治療プロセスを学ぶうえでの多くの有益なヒントが得られるであろう。
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