一人一人の子どものよさや可能性を生かす教育の実現に重点を置き、教育・保育の本質を問い続けながら保育界を牽引した小田豊先生が、2021年8月に逝去されました。
この程、満を持して「遺稿集」にまとめました。本書の講演録では、著者の語り口に教育・保育の世界へ引き込まれることでしょう。遺稿では、教育・保育の変遷、リアルを知っていただけることでしょう。
著者は、教育は「一つの方向に向かうこと」「みんなができるようになること」、それが平等だとされた時代があったことを振り返りながら、本当の教育は「一人一人がその命をしっかりと輝かせること」「あなたはあなたであっていい」ということなのではないか、それが本当の平等なのではないか、と問い掛けられます。
研究者には手元に、未来を託された次世代の保育者には勇気と希望の書です。
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