取り寄せ不可
環境物理学というのは,流体力学,伝熱学,放射理論,気象学などに加えて植物や動物の形態や生理特性を含んだ広範囲の学問分野をまたぐ学問である。そのため,初学者,特に物理学に慣れ親しんでいない農学者,植物生理学者などには敷居の高いものになってきた。 本書は,人間を含む動物や植物を取り巻く環境の物理特性をそのような人々に解説するために書かれた教科書である。しかし,多くの微気象学者,生態学者,農林学者などにとっても最良の参考書ともなるだろう。本書では,環境の要素や特性を解説し,エネルギー,物質,粒子の流れを理論することで,ヒトや動物の生存条件を探ったり,植物の群落構造がどのように微環境に影響を及ぼすかなどを解説している。多くの内容は,基本的なものであるが,基本的であるがゆえに難しいその背景にある原理をしっかりと理解させようとしている。そのため,他書を読む際の大きな助力となるだろう。
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