連用形

連用形

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出版社
ふらんす堂
著者名
赤松勝
価格
2,420円(本体2,200円+税)
発行年月
2023年6月
判型
四六判
ISBN
9784781415628

◆第二句集



春の雨連用形のまま止みぬ



句集名は収録の俳句から引用したが、この言葉の含意する、しなやかさ、繋がり、可能性などという点に注目した結果である。

ただ、そう言いながら、たぶんに連句への意識があったことは確かである。



あとがきより





◆自選十句

青きままどんぐりの内部告発

パンゲアの亀裂つづくや枯岬

東風吹いて突如マイクロシーベルト

凩や駅には曾て伝言板

寒月光まっすぐ並ぶ兵の墓

春深し水の輪崩れ水となる

雑然が整然とある夜店かな

風をまとい少し若やぐ更衣

薄暑来てコトリと訃報置いてゆく

天が下集うわれらはねこじゃらし

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