マザー/コンプレックス

小学館文庫

マザー/コンプレックス

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出版社
小学館
著者名
水生大海
価格
803円(本体730円+税)
発行年月
2023年6月
判型
文庫
ISBN
9784094072624

地下鉄の”ある事件”を機に母性が暴走する

蜂須賀恵理子は、悲嘆に暮れている。自慢の息子が痴漢行為を咎められ、逃げようとして地下鉄に轢かれ、死んだのだ。冤罪だと信じる恵理子は、亡き息子のSNSにのめり込み、事件の真相を探ろうと奔走する。
夏川美夏は、激怒している。高校生の娘が電車内で痴漢を捕まえたが、被害には長い間遭っていたというのだ。美しい娘には芸能界で活躍してほしい。週刊誌記者に身辺を嗅ぎ回られ、美夏は苛立つ。
高奈琴絵は、幸せの絶頂から突き落とされる。不妊治療の末、ようやく待望の子供を妊娠した矢先、夫が痴漢をして逮捕されたのだ。琴絵を責める義母に、逆ギレする夫。離婚がちらつくが、一人で子供を育てる自信がなく琴絵は途方に暮れる。
地下鉄で起きたある事件を発端に、歪み、崩壊していく三つの家族。
そして、新たな悲劇が起こる――
暴走する母性の先に衝撃の結末が待ち受ける、ドメスティック・スリラーの新たなる傑作!




【編集担当からのおすすめ情報】
『冷たい手』『あなたが選ぶ結末は』他、衝撃のミステリを放ってきた著者が「母性」をテーマに書き下ろした、新たなる傑作です。解説はミステリ評論家の若林踏さん。

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