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専制主義国家の台頭、格差の拡大、投票率の低下、貧困層の増加……国民が「主人公」のはずの民主主義国で弱肉強食の世界が広がりつつある。
民主主義は非常に脆い制度なため、この弱点を知らないと次第に「自由」「平等」は損なわれてしまうのだ。
民主主義の欠陥・限界を歴史から学ぶ。
かつて、チャーチルが「民主主義は最悪の政治形態であると言える。ただし、これまで試されてきた、全ての政治制度を除けば」と言っているように、民主主義は酷い制度です。しかし、歴史を振り返ってみれば、民主主義が現れる以前の政治制度はもっと酷いものでした。我々は民主主義という制度の枠組みを放棄したり、破壊したりすることはできません。民主主義とともに生きていくしかないのであれば、我々は民主主義について、よく知らなければなりません。(「はじめに」より)
●最も民主主義的と評価されたヒトラー
●社会主義は民主主義の最終形態?
●専制主義国家が支持されるのはなぜ?
●国民が「主人公」というまやかし
●民衆に国家を統治する能力はない〓
●民主主義の欠陥から生じた南北戦争
●民主主義が豊かさを生むのか?
●民主主義は国民のための制度か?
間接民主主義は民主主義ではない?
民衆をバカ呼ばわりしたニーチェとオルテガ
●歴史が証明する民主主義の限界
●民主主義が格差を生むという矛盾
●官僚の腐敗は永遠に解決不可能?
世界史の事例から民主主義の正体を暴く!
『世界史で学べ! 間違いだらけの民主主義』を改題し文庫化。
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