国境を越えて子を連れて移動することが、欧米各国では態様によって拐取罪(誘拐等)との関係にも問われる。その取り扱いはEU諸国の中でも様々であり、一つのセオリーが確立されている状況ではない。それを踏まえ、本書では欧米各国や台湾などの拐取罪のあり方を比較法的に分析し(第1部)、その成果と日本の現状(判例等)に照らしてのケースワークを行い(第2部)、最後に日本法の地層を探っての沿革的分析と、総合的指針を提示する(第3部)。
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