「日本的なるもの」の思想史

「日本的なるもの」の思想史

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出版社
有志舎
著者名
松村寛之
価格
5,940円(本体5,400円+税)
発行年月
2023年5月
判型
A5
ISBN
9784908672644

日本とは何か。かつて、この命題を身もだえしながら思索した人たちがいた。「日本的などというものは虚妄だ」という言説に、詩人・萩原朔太郎は、自分にとって「日本的なるもの」があることは、その「自我」の存在と同じほどに「確信できる事実」だと反論し、自らが個我であることの否定しえぬ実感に賭けていった。この困難な命題を、一部の国民国家論のように「日本とは、国家イデオロギーが生み出した幻想にすぎない」と切り捨てて済ませることはできない。萩原をふくめ、文学者・科学者・アナキストなど5人の知性が求めた「日本的なるもの」というものを読みとき、思想史の新しい地平を拓く。

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