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『俳句鑑賞 1200句を楽しむ』は俳句鑑賞のアンソロジーで、2019年5月刊行の『俳句必携 1000句を楽しむ』の続巻です。編著者は俳人・俳文学者の宮坂静生(みやさか しずお)さん。1937年(昭和12年)生まれ、長野県松本市在住。2023年5月に創刊45周年を迎えた月刊俳句誌「岳(たけ)」主宰です。
宮坂静生さんは、2009年5月から「日本農業新聞」の朝刊コラム「おはよう 名歌と名句」の俳句欄を担当し、週に3回、俳句作品を鑑賞文とともに紹介。本書では2023年3月までの14年間に鑑賞された2070余句のうち、前書未収録の1008句の作品と鑑賞文、および「NHK俳句」の連載「巻頭名句鑑賞」から200句の作品・鑑賞文を収録しました。
鑑賞句は、掲載時期や時候にあわせた俳句、なじみの深い古典句、俳句界での意欲作品・注目作品、地貌季語(ちぼうきご)の俳句など多彩。本文引用句を含めると1530句ほどを紹介。作者は、江戸期の宗鑑、芭蕉、蕪村、一茶から、子規以降の近代・現代まで740余人になります。
鑑賞文は200字ほど。作品の解説、時候のトピック、作句・作者の背景などがコンパクトに語られ、編著者ならではの俳句へのまなざしが感じられます。季節の行事、暮らしの変遷、地域の文化、平和・反戦への思い、戦争や3.11の消し去れない痕、文学史・俳句史などが凝縮されています。構成は、新聞掲載日の1月1日から12月31日までをおおよそ並べ、どのページを開いても、その折々の句と鑑賞文に出会えます。
本書は1200句鑑賞の後に「都のことばと鄙のことば―季語と地貌をめぐる九つの話」として「なごみ」(淡交社)の連載「季語の歓び―ふるさとの秀句」から、「雪」「花」「荒野のほととぎす」「梅雨の青霧」「月」「しのぶ都」「時雨考」「大根一見」の8話に、書き下ろし「芭蕉の「わりなし」考」を加え、万葉・平安以降の季節のことばの成り立ち・変遷をたどっています。巻末には作品、人名、季語・事項索引を付しました。前書『俳句必携』とあわせて、俳句作品と作者、編著者の鑑賞文を、なにより俳句に詠まれた日本各地の四季と多彩な季語、人の思いや地域の暮らし・文化の成り立ちをお楽しみください。
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