僕には名前があった

セレクション韓・詩

僕には名前があった

1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります

出版社
クオン
著者名
オ・ウン , 吉川凪
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2023年5月
判型
B6変
ISBN
9784910214450

「人」から始まり「人」で終わる連作詩集

言葉遊びで描く喜びと悲しみ



「会う時はアンニョンでいたくてアンニョン

 別れる時はアンニョンではいられなくてアンニョン



 待つ人が路地にいた。

 待つ時までいた」(「待つ人」より)



言葉遊びに気を取られているうちに周囲の時空が歪み始め、

自分がいつの間にか韓国の、あるいは日本にも共通した

生きづらい世の光景を眺めていることに気づいて愕然とする。

そして、この詩人はただものではないらしいと、

改めて認識するだろう。   ──訳者解説より



オ・ウンの詩集『僕には名前があった』には、

都市で暮らすいろいろな人が集まっていた。

その日常の身近な言葉で綴られた詩はエッセイのようでもあり、

また突如少ない字数で語られる人の一代記のようでもある。

どの人にもどこか心当たりがあり、目を瞑って適当に本を開いて読めば、

それは占いかおみくじのようでもある。

ユーモアのある言葉の中でそれぞれの人はみな、存在の岐路に立っている。

──友田とん

(書評「都市で暮らし、行き交う人びとに言葉遊びで想像を膨らませる」より)

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top