出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます
敗戦後ほぼ80年目を迎えようとしている。いわゆる「近代化」に精勤に励んだ結果が今日の日本だが、それは宗教的にはまことに淋しい姿となった。本書は、現代日本が宗教の漂流と未完の社会改革という二重骨折を起こしているとの緊迫した認識のもと、新たな息吹をもたらそうと諸課題に立ち向かう、宗教再解釈の書である。
宗教にどう向き合えばいいのか、現代日本は戸惑いを隠せない。世界的に見ても、宗教に期待される役割に変化が生じているのではないだろうか。従来の天地創造、天国と地獄、原罪といった壮大なテーマよりは、日々の生活での苦しみや悩みを軽減し打開させてくれるような癒し、そして死に望む人への看取りの術などがより切実な課題となっている。そういった諸問題への宗教の対応は、壮大なテーマに比較して取るに足らない問題に過ぎないのだろうか。むしろ宗教界は高次元の精神的で霊的なメッセージを自らの専権事項として、もっと世に発することで、そのような問題に対する道標を人々に示すべきではないだろうか。
【目次】
はじめに
一、信仰解放の訴え
(一)科学、芸術、そして信仰
(二)宗教信仰研究の貧困
(三)イスラーム信仰論の展開
(四)二度目の人間復興
二、日本社会への訴え
(一)空気の色は何色?
(二)戦後日本の宗教アレルギー
(三)悲の拡大
(四)身近な信仰生活
三、宗教刷新の訴え
(一)ケアの重視
(二)宗教の政治社会的参画
(三)宗教代表者の霊的メッセージ
(四)イスラームの持つ意味
四、次世代の訴え
(一)イスラームの探求 兼定 愛
(二)やさしくイスラームを知る杉本恭一郎
(三)宗教心は人間の天性ではないのか前野 直樹
(四)日本人ムスリムの役目岸 初江
コラム:特別寄稿 なぜムスリムになったのか河田 尚子
おわりに
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。