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不動産の価格に影響を与える増減価要因といえば、個別具体的に形成されるものというイメージが強く、ある面ではミクロ的であり、ある面ではテクニカルなものとして受け止められている面もあります。
本書では、もちろんこのような側面を含めて不動産の価格にプラスの影響を与える要因およびマイナスの影響を与える要因についてとりあげていますが、昨今の社会経済状況の変化を鑑みた場合、さらに広い視野から増減価の本質をとらえていかなければ実務的な問題に十分対応していくことが難しくなっています。
このような問題意識を背景に、本書では鑑定評価のみならず、相続税の財産評価や固定資産税評価が抱える「古くて新しい」課題についても増減価要因という視点から検討することとしました。
本書が不動産鑑定士だけでなく、相続税の財産評価や固定資産税の評価に係わる方々、一般の不動産業務(仲介・管理・開発部門を含めて)に携わる方々、弁護士、税理士をはじめ多くの方々に活用されることを願っています(本書はしがきより)
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