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世界史における重要局面を、劇を見ているような感覚で学べるシリーズ。本書では、パレスチナ問題をはじめとして、現代の様々な争いの原点となった19世紀末から20世紀前半のイスラーム世界を描きます。
1870年以降、帝国主義は本格化し、ヨーロッパ列強はさらにイスラーム世界への侵略を活発化させます。そうした状況の中、18世紀より徐々に列強に蚕食されてきたイスラーム世界も、内と外の両方から変革を迫られていました。しかし、今からおよそ100年前、1922年、600年以上の治世を誇ったオスマン帝国はついに滅亡します。内憂外患に苦しみながら、政治改革を進めるも、もはや時すでに遅く、列強との戦争、領内での反乱、そして革命によって帝政は消滅してしまいました。また、エジプトやイラン、そしてインドも列強に翻弄され、第一次世界大戦の波に巻き込まれていきます。一方、民族の自治意識も目覚めていきますが、列強にいいように利用され、イスラーム世界は現在の様々な争いの火種をはらむこととなりました。現代史および現代のイスラーム世界を理解するためには避けて通れない時代・テーマを扱った一冊!
目次
第1章 オスマン帝国の断末魔
第2章 アリー朝の断末魔
第3章 カージャール朝の断末魔
第4章 インドの自治運動
第5章 オスマン帝国滅亡
第6章 エジプト・イランの再生
第7章 インドの独立運動
最終章 恐慌後のイスラーム
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