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異能を持つ家系に生まれた椿は貧しくも幸せな生活を送っていた。
しかし母の死後、父親の再婚によって生活が一変し、椿は義母から下働きのように雑用を押しつけられるように。
ある日、義母と口論になり屋敷を飛び出した椿は、山の中で一匹の狼と出会う。
狼は怪我をしており、彼女が治療すると「恩は必ず返す」と言い去っていった。
椿が屋敷に戻ると使用人から、神様の末裔である真神家の次期当主・統真から婚姻の申し出がきたと伝えられる。
神様には、生まれつき運命の花嫁となる『番』という特別な人間がいて、椿がその『運命の番』だという。
番という半ば強制的な婚姻だったが統真の心に触れ、椿は次第に彼の力になりたいと思うように――。
神様×人間の恋愛ファンタジー、開幕。
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