寺山修司 母の歌、斧の歌、そして父の歌

寺山修司 母の歌、斧の歌、そして父の歌

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出版社
人間社
著者名
伊藤裕作
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2023年5月
判型
四六判
ISBN
9784908627989

俳句・短歌・詩・小説・評論・映画・演劇──47年の生涯を疾走しつづけたマルチクリエーターの巨星、寺山修司。自ら「職業・寺山修司」と言わしめた「ことばの鬼才」。没後40年を経ても、その人気は衰えることがない。では一体、寺山修司とは何者だ!? 最大の謎は、虚実ないまぜの自伝や「父不在・母恋し(母殺し)」の情念を書き綴った定型短歌が、なぜ魅惑的か、ということだ。テラヤマフリークを自認し、生涯風俗ライター兼歌人を宣言する伊藤裕作が寺山短歌の中から直截的な母の歌50首、斧の歌10首、父の歌38首を拾い出し、同好の士の歌人・藤原龍一郎、詩人・大橋信雅の力を借りながら評釈したのが本書の核。また、序文を映画人・青池憲司(監督)がモンタージュ的に、論考を演劇人・流山児祥(演出家)が短歌劇場仕立てに、それぞれ独自の視点で寺山と父母との関係性を読み解いている。本書は、呪詛と抒情に満ちた寺山短歌鑑賞の入門編でもある。

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