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とり・みき 解説! カバーイラスト 和田ラヂヲ
マイクロノベルの名手・北野勇作が宇宙を猫で埋め尽くす。
100字で猫。100字の猫。
?読み始めたら、丸くなる。”
出てこなくても、猫はいる。まちがいなく、そこにいる。
わずか百文字で描かれるマイクロノベルは、壮大な世界の一部を覗き込む窓であり、詩であり、ときには著者の日記でもある。手練れ・北野勇作が繰り出す大人気の「シリーズ百字劇場」第三弾は猫の世界をたっぷりと。
重ねられた複数のエピソードが総体として大きな物語を想起させるのは以前からの北野作品の特性だ。(中略)すべてを読み終える頃には、繰り返し描写されるブロック塀の上の猫の通り道が、路地が、トタン屋根が、そして無限に続くかのような物干しのレイヤーと、その先の宇宙までもが、もう何年も作中の家や街に住んでいるかのようにまざまざと眼に浮かんでくる。(解説より)
著者のライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は4000を超える。膨大な作品群から選り抜かれた200篇のショートショートを本作に収録。シリーズ百字劇場として、SFとして括られるタイプの作品を集めた『ありふれた金庫』、タヌキが登場する作品を集めた『納戸のスナイパー』、猫が登場する作品を集めた『ねこラジオ』の3作を連続刊行。
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