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江戸時代は鎖国により、海外への渡航は禁止されていました。そんな時代に、はるかサンクトペテルブルクまで10年間にもわたる大冒険をした男たちがいたのです。船頭・大黒屋光太夫と船乗りたちです。彼らの船は嵐に遭い、何ヶ月もの漂流のはてにロシアの離島にたどり着きました。船を失い、言葉も通じず、食べ物も口に合わない。そんな異国の地で、いくつもの月日を数えます。帰国の許可を得るためには、帝都まで行って許可を得なければなりません。気の遠くなるような長い旅のなかで、病気で命を落とす者、現地の女性と結婚する者、キリスト教に改宗する者など、船乗りたちは様々な運命をたどります。しかし、どんな困難な状況におかれても、船頭の光太夫は帰国をあきらめることはありませんでした。そして、ついにエカチェリーナ女帝への謁見が実現します。不屈の漂流者の冒険を描く歴史アドベンチャー。
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