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『新版世界各国史22 ロシア史』に加筆・修正を加え、上・下巻のハンディ版として刊行。
ロシアという国はどのように始まり、どのように歩んできたのか。
強力な国家こそがロシアの問題を解決するという観念がロシアの支配者をとらえてきた一方、民衆は精神と肉体の解放をもとめて国家権力に闘いを挑み、強力な国家を幾度も転覆させてきた。ロシアの歴史は強力な国家という軸と、精神解放という軸とのあいだで揺れ動き、もがき苦しんできた人々の歴史である。ロシアはその苦しみと模索の中でどこに向かい、人類史に何を与えるのだろうか。
上巻では、『原初年代記』に記された内容から始まり、19世紀までを扱う。
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〈目次〉
『山川セレクション ロシア史』への序文
序章 「ロシア」の成り立ち
1 名称と版図
2 風土と言語
3 民族と文化
第一章 キエフ・ルーシの時代
1 北東地域のスラヴ諸族
2 キエフ・ルーシの成立
3 キエフ・ルーシの国家と社会
第ニ章 諸公国分立の時代
1 諸公国の分立
2 モンゴルの侵入とルーシ支配
3 北西ルーシの危機とアレクサンドル・ネフスキー
4 「タタールのくびき」とルーシ
第三章 モスクワ国家の時代
1 モスクワの興隆と拡大
2 ロシア正教会の成立
3 ロシア統一国家の成立
4 イヴァン四世雷帝の時代
5 モスクワの社会と文化
第四章 「動乱」とロマノフ朝の始まり
1 「動乱」
2 初期ロマノフの時代
3 十七世紀末のロシア
第五章 ロシア帝国の成立
1 ピョートル改革期のロシア
2 改革後の国家と社会
第六章 ロシア帝国の発展
1 アレクサンドル一世の時代
2 デカブリストとニコライ一世の時代
3 「大改革」
4 一八七〇年代
5 近代ロシアの国家と社会
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