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聴け、民衆の魂の鼓動(ビート)を!
気鋭の研究者たちが〈うた〉から読み解く大衆の真実。
冷戦終結後、東欧諸国の自由化を映し出す民俗的大衆音楽、
それが「東欧演歌」だ!
ターボフォーク(セルビア、スロヴェニア)
チャルガ(ブルガリア)
マネレ(ルーマニア)
新作曲民謡(旧ユーゴスラヴィア)
アラベスク(トルコ)
ラビズ(アルメニア)
リプシ(東ドイツ)……
「これら東欧各国で流行している民俗的大衆音楽( それを筆者は「東欧演歌」と名付けた)は、当時東欧各国が体験しつつあった社会主義から自由経済へという現代最大の社会変革をみごとに映し出している。ここでは高価な車ときらびやかな宝石、最新のモードと奔放な性が歌われながら、その一方でそんな新しい生活への戸惑いや疑いも同時に表明される。音楽はオリエントとオクシデントの間で揺れ動く。新たに流入した欧米のポップ・ミュージックが模倣される一方で、ただのイミテーションでは済まずに突如「民俗的」な響きが噴出する」
──伊東信宏/本書「はじめに」より
セルビア、ブルガリア、ルーマニア、旧ユーゴ諸国、
トルコ、東ドイツ、スロヴェニア、アルメニア──
冷戦後に東ヨーロッパ各国で進んだ自由経済への体制転換。
一気に流れこんだ西側のポップ・ミュージックが
土着の音楽と結びついて民俗的大衆音楽が誕生した。
現地の文化状況に精通する気鋭の研究者が集結し、国際ニュースからは伝わってこない大衆の真実を〈うた〉から読み解く!
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