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"一日のなかでの黎明や薄暮、空や雲の微妙な表情の変化……
日々のくらしのなかで気にも留めないような一瞬を、日本人の心象風景に昇華させた画家
小野竹喬(1889-1979)は、14歳で竹内栖鳳に師事。橋本関雪、上村松園、土田麦僊など、そうそうたる門下生のなかで日本画を学びました。西洋芸術にも関心を寄せ、色彩に開眼、国画創作協会の創立に参加するなど日本画の革新に挑みます。後半年は、京都画壇の中心的画家として詩情あふれる日本の景色を描き、文化勲章を受章しました。
本書は、笠岡市立竹喬美術館の全面的協力を得て、1,700余点のなかから初期から晩年までの本画100点と素描類50点を厳選、竹喬研究の第一人者・上薗四郎の論考とともに、その魅力と画業を伝えるものです。
総論はじめ、竹喬の画業を多角的に伝えるエッセイ13本、全作品に解説付き。見ごたえ、読み応え満点の1冊です。
目次より:
自然の香りを描く 竹喬
[エッセイ]
竹内栖鳳塾 竹杖会
仮面会と黒猫会
竹喬と俳句
竹喬と小林和作
国画創作協会
海の美
文人画からやまと絵に
渓谷を描く
去りゆく家族と友
樹上の雪
墨彩画
奥の細道句抄絵"
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