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ルネサンスとはフランス語で「再生」の意。
「文芸復興」という言葉に訳されることも多いが、ルネサンス文化についてどれだけ理解しているだろうか。
本書は関西大学の一般教養科目「ルネサンス文化に親しむ」の講義録を元に書かれている。
各章でとりあげる20のテーマを中心に、社会観、人間観、自然観、宗教観、女性観、医療観など、絵画をはじめとする芸術だけでない、キリスト教と異教の「調和」を重んじたルネサンス文化を分析する。
このルネサンス文化現象を把握するためには、東西ではなく南北に視座を置くとわかりやすくなる。
この「南北」という観点を重視しながら、新たなルネサンス像を提示していこう。
この本を入り口にしてもっと専門的な内容に入ってもらえるよう多くの参考文献を紹介している。また、日本史的な話題にも言い及んでいる章もあるが、世界史と日本史を横断的に学ぶことにも役に立ててほしい。
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〈目次〉
はじめに――東西ではなく南北の視座
1 天地照応
2 気候変動
3 商業の発展
4 融和と調和
5 時代の転換期
6 イタリアの平和
7 民衆の生活
8 女性の役割と蔑視、活躍した女性たち
9 一(普遍)から多(専門分科)へ
10 政治・経済
11 近代医学の黎明
12 自然観の変移
13 宇宙と無限の問題
14 宗教改革・対抗宗教改革・反動宗教改革
15 魔女狩り
16 フイレンツェ以外の都市でのルネサンス
17 視覚芸術
18 文化史家たちの諸見解
19 教育問題
20 科学革命
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