摂関期の右大臣藤原実資の日記で、当時の政務・儀式が子細に記された『小右記』。その成立や中世以降の来歴など史料的性格を解明し、実資の事績、道長や天皇との人間関係から「賢人右府」の知られざる人間像を探る。さらに政務の運営や貴族の交際など社会の諸側面を考察。古代史研究の第一級史料と記主実資に多様な視点から迫り、新たな評価を見いだす。
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