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ことばのちがいを理解し、伝える力を伸ばす
「とろん」と「どろん」
「ふりふり」と「ぷりぷり」
「はらはら」と「ぱらぱら」…
点や丸がつくと意味が変わるオノマトペを、かわいくて、くすっと笑えるイラストとともに紹介。
”てんてん”おばけが、ねむいときの「とろん」にとりつくとどんな意味になる?
「どろん」と消えちゃった!
といった具合に、普通音・濁音・半濁音のオノマトペを対にして、1日のストーリーで紹介します。
ページをめくる度に、大人がリアクションすると、子どもが喜びます。
楽しみながら「伝える力」を養う一冊です。
また、「歩くはやさ」「どんないたい?」…などの休憩コラムも充実。
小林一茶の俳句や宮沢賢治の文章などの「感じる」ことばも紹介します。
著者の齋藤孝先生は、「幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会」の委員を務められ、幼児教育から小学校へ移行するタイミングで、オノマトペを含む語彙の重要性を指摘します。
語彙が豊富だと、それに伴う感情が育まれ、友だちとのいさかいやイライラも減るといいます。音を楽しみながら、語彙力、感情表現を磨き、豊かな情緒を育みます。
【編集担当からのおすすめ情報】
ある日、齋藤孝先生から、
「はらはら/ぱらぱら」「ふりふり/ぷりぷり/ぶりぶり」などが
書かれた紙をもらったことから、この本は始まりました。
先生は「言葉の本質はちがいを理解することだ」とおっしゃっていて、
子どもが楽しく言葉のちがいを理解できる本にしたいと考えていました。
どんな風にしたら、「ちょっとかわるとぜんぜんちがう」言葉を楽しんで
もらえるのか、どんな風にしたら子どもが主体的に考えられる本にできるか、
齋藤先生と一緒に考えに考え、物語仕立てにする、めくる前にどんな意味かを想像できるようにする、めくったら笑ってしまう展開にする、
という現在の構成にいきつきました。
イラストレーターの林ユミさんの手によって、登場する「なっちゃん」が
生き生きとした愛おしい存在になっています。
オノマトペを身につけ、自分の状況を説明できるようになると、
お友だちとの関係がスムーズになり、また心のモヤモヤをだれかに伝えることに役立ちます。
まずは、親子で笑いながら本書を楽しんでいただけるとうれしいです。
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