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明治末期に大使令嬢として
大正初期に外交官夫人として
英国、米国での見聞を克明に書き残した記録
・最初の訪英(明治41~44年)は、20歳で父親加藤高明の駐英大使赴任に同行。エドワード7世に謁見、ウィンザー城やマナーハウスなどを訪問。オックスフォードの名門カレッジに入学。寄宿舎生活を送りながら旺盛な好奇心で英国文化を吸収している様子が伝わってくる。
・エドワード7世葬儀、ジョージ5世戴冠式に列席。英国の王侯貴族の世界に慣れ親しんだほか、婦人参政権運動、アイルランド自治運動、労働運動などの大衆運動にも関心をもった。
・2度目の訪英(大正4~5年)は、岡部長景と結婚して外交官夫人として。第一次世界大戦下、活気を失っていたロンドンの社交界の様子がよくわかる。
〓岡部悦子とは……
加藤高明(後の首相)の長女として明治21年に生まれた。加藤の駐英大使赴任とともに明治41年渡英。明治45年に外交官補岡部長景と結婚し勤務地のワシントンへ。大正2年長景の英国転勤に伴い再びロンドンへ。大正4年病を得て帰国。岡部長景は外務省、宮内省勤務の後貴族院議員となり、昭和18年東条内閣の文部大臣に。悦子は社交界で活躍したが、昭和21年没。享年57。
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