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”オレ流”でトップ・レフトを追った6年。
ユーロ市場の激闘を元バンカーの著者が白日の下に晒す、
自伝ノンフィクション
ロンドンに赴任したのは、冬から春に変わる季節だった。
風は爽やかで冷たく、故郷の北海道の北空知によく似ていて、しっくりきた。
街路樹はプラタナスが多く、煉瓦や石造りの建物が歴史を感じさせた。
わたしは国際金融業務の経験のない30歳の若者だった。
あるのは、夢と希望と野心とエネルギーだけだった。(本文より)
大学時代はランナーとして箱根駅伝に2度出場、卒業後はバンカーを経て作家に。
国際金融市場での経験をいかした圧巻のリアリティで惹きつける、経済小説の名手が、『冬の喝采』以降の人生を綴る。
初めて明かされる、作家・黒木亮の“前史”では、
仕事や旅行で訪れた世界各国の風景や食のシーンも、読みどころのひとつ。
<目次より>
第一章 マイワード・イズ・マイボンド
第二章 航空機ファイナンスにしびれる
第三章 アフリカの夜明け
第四章 メイク・アンバンカブルズ・バンカブル
第五章 中東のサソリ
第六章 二重マンデート
第七章 爆破テロ事件
第八章 エマージング・マーケッツ
第九章 米銀との激突
<著者プロフィール>
黒木亮(くろきりょう)
本名・金山雅之。
1957年北海道生まれ。
早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。
都市銀行、証券会社、総合商社勤務をへて、2000年、国際協調融資をめぐる攻防を描いた『トップ・レフト』で作家デビュー。主な作品に『巨大投資銀行』『カラ売り屋』『排出権商人』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『アパレル興亡』など。
大学時代は箱根駅伝に2度出場し、20kmで道路北海道記録を塗り替えた。
ランナーとしての半生は『冬の喝采』に綴られている。1988年からロンドン在住。
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