いなくなっていない父

いなくなっていない父

出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます

出版社
晶文社
著者名
金川晋吾
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2023年4月
判型
四六判
ISBN
9784794973542

気鋭の写真家が綴る、親子という他人。
千葉雅也氏(哲学者、作家)、小田原のどか氏(彫刻家、評論家)、
滝口悠生氏(作家)、激賞! 著者初の文芸書、衝撃のデビュー作。

その後のことを知っている私には、父のことを「失踪を繰り返
す父」と呼ぶのはどうしても過剰なことに思える。私がそう思
うのは、「父がやっていることなんてそんなにたいしたことで
はないんです」と謙遜するような気持ちもあるが、本当のとこ
ろは、「父という人は、『失踪を繰り返す』という言葉で片づけ
てしまえるような人ではないのだ」と自慢げに言いたい気持ち
のほうが強くある。――(本文より)

『father』にて「失踪する父」とされた男は、その後は失踪を止めた。
不在の父を撮影する写真家として知られるようになった著者に、
「いる父」と向き合うことで何が浮かび上がってくるのか。
時に不気味に、時に息苦しく、時にユーモラスに
目の前に現れる親子の姿をファインダーとテキストを通して描く、
ドキュメンタリーノベル。

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top