神楽は古代だけではない。中世から近世、そして近代へと変貌していく歴史とともに、岩手、奥三河、備後、出雲、土佐、対馬の地域に繰り広げられた神楽の豊穣な現場へ誘う。
神楽研究の最前線。
[目次より]
序──神楽研究、さらなる深化のために (斎藤英喜)
Ⅰ部 神楽史の中世
第一章 中世注釈と岩戸神楽説
──『兼邦百首哥抄』の記述から (星 優也)
第二章 中世、対馬の八幡信仰、放生会と神楽
──国難克服祈願としての祭儀と芸能 (松尾恒一)
第三章 一六世紀前後の出雲における社人・巫女の組織化と荒神 (岡 宏三)
コラム1 歴史のなかの花祭へ
――近世への射程 (星 優也)
Ⅱ部 神楽史の近代
第四章 神楽の近代
──大乗神楽の事例から (鈴木正崇)
第五章 神楽と国譲り神話
──近代における芸能の創造 (鈴木昂太)
第六章 折口信夫の「神楽」研究・再考
──「鎮魂術」をめぐって (斎藤英喜)
コラム2 コロナ禍の都市祭礼と民俗芸能 (八木 透)
Ⅲ部 神楽と地域社会
第七章 近世、榛名山太々講の商品性 (矢嶋正幸)
第八章 「墓獅子」の変遷における一考察
──岩手県と青森県八戸市を中心に (中嶋奈津子)
コラム3 いざなぎ流の神楽と土佐のカグラ (梅野光興)
あとがき――総括にかえて (星 優也)
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